走り書き

日記とか。

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その果てに

夜景が綺麗だという目的地よりも、夜の田舎道を切り裂くそのスピードに心を奪われてた。
フロントガラスに迫るような、雨に濡れた路面に惹きつけられて、ハイビームに照らされる黒でもなく青でもない景色をずっと黙って眺めてた。
きっとメーターは驚くような数値を指してたはずだけど、その果てを見てもいいと私は思った。
だけどヘッドライトの中に前の車のテールランプを捕らえると、途端に現実に引き戻されて怖くなる。
その果てを見てもいいなんて。
なんて傲慢な逃避だろう。
法定速度で走る車を追い抜いて、再びハイビームに切り替える彼の横顔はとても楽しそうだったけど。
私はもう、ちっとも楽しくなんてなかった。


そんな昔の記憶を蘇らせた、夜の高速、乱暴すぎるダンナの運転。
あのときの彼と同じようなスピードを出しながら、ちょー眠いとか口走る。
なのに私はなんだか、楽しかった。
高速の降り口はもうすぐそこで、その先には見慣れた道しかないけれど。
財布を開けて料金を用意しながら、何か穏やかなものが果てしなく続いていくのだと感じていた。
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